2011年08月19日
娘と2人旅♪ そして里帰り③ シルトッ
この度、急に里帰りする事を決めた時、オモニ(母)にお願いしたことがありました。
韓国の伝統的で代表的なお餅 「シルトッ」
あずきと白い餅が何層にも重なったお餅です。
オモニはこのシルトッ作りがとっても上手で、松山でも、韓国人のお年寄り(在日1世の方々)からも太鼓判をおされている名人なのです。
小さいころからオモニが作るのをそばで見てきましたが、一度も自分1人で作ったことがなかったのです。
オモニに正式にきちんと教わりたいと前々から思ってたのですが、なかなかタイミングが合わずで・・・
「オモニ、2日間しかおれんけど、シルトッ教えて!今回習って帰りたい!」
・・・と前日にお願いして・・・
「間に合うかな~」と言いながらも、前準備をバタバタと急いでしてくれました。
このシルトッは韓国人の中でもなかなかおいしく作れる人は少ないのです。
チェサ(祭事)やトルチャンチ(1歳の誕生日)などの行事にも一番のメインのお餅としてでてきます。
まずもち米と普通のお米を一定の割合で混ぜて、洗って干します。
こうして適度に水分を含ませて、適度に乾かしてから粉に挽きます。
それからあずきも一晩水に漬けておきます。
ここまでは、オモニが1人で前準備をしてくれました。
道後温泉から帰ってきた私とオモニは夜遅くに、あずきの下ごしらえをしました。
このくらいの柔らかさまで煮てね、水加減はこれくらいでね、そしてオモニはビールの瓶であずきをつきます。
これが一番使いやすいんよ~ってね。
なんせ米、砂糖、あずきの分量は測ってるけど、まずオモニは計量スプーンを使わない、計量カップも使わない、だからレシピはいつも、オモニの使っているスプーンやコップでだいたいこれくらい・・・ってな感じ・・・
あとでちゃんとレシピおこさなきゃ・・・
あずきはついてからこんな感じにさらさらになるようにね、だから水加減はあれくらいよ。って
フムフム・・・
上出来上出来っとオモニに太鼓判をもらい、今夜はここまでね。
明日の朝蒸すよ~
翌朝早く起きてシルトッ作り本番です。
作り方の工程はいたってシンプルなのですが、体で感覚を覚えることがたくさんあるのです。
奥が深いです。
まずパンジュといってお餅の生地をこねていきます。
水加減こね加減は言葉で説明できません。
でも思い出したのです。
オモニがシルトッを作るたびに、聞いてもない私に必ず「手でこんな感じですくってこうやってかる~く包むようにした時に、これくらい固まってるようでこれくらい離れるこんな感じ・・・」って毎回その感触を伝えてくれたことを・・・
そういえばここんところだけ何度も手で触らせてくれったっけ・・・って
だからオモニ見ててよ。こんな感じやろ?オモニがいつも言ってた感じって・・・
そうそうだいたいそんな感じ、あんた分っとるね・・・って
いよいよ蒸す段階です。
何層も何層も重ねて行きます。
湯気がちゃんと上がってから一段ずつね、その都度湯気の上がり具合覚えてね。
押さえず手つきはこんな感じで、そうそう、もっと・・・そうそう・・・
最後はしっかり目にね。
湯気があがったと思っても最後に真ん中だけ湯気が上がらなくなったりすると失敗よ。
最後の段階で「あ~上出来オモニがうれしくなるくらいあんた初めてなのに大成功よ」って言ってくれました。
もちろん私が1人で作ってみたけど、そばにオモニがいたからできたのよ~
湯気が抜けて型から外し、真ん中のきれいな部分は旧盆の時にアボジ(父)のチェサ(法事)にお供えするように冷凍してきました。
オモニが蒸しなおしてお供えしてくれます。
端っこの部分はまず味見。
とってもおいしくオモニと同じ味に出来上がりました。
シルトッを好きなオモニのお友達がたくさんいるというので、今日は車があるからオモニの配りたい友達のところ回ってあげるよ~っと言うと
出来たて届けられてうれしい~と喜んでいました。
オモニのシルトッ、教わるというよりこれは「伝授」ということなのだろうと言葉の意味を実感したのでした。
松山日記はまだまだつづきますよ~・・・
福岡県太宰府市大佐野
焼肉とコリアンキッチンぽじゃぎ
http://www.yakiniku-pojagi.com
韓国の伝統的で代表的なお餅 「シルトッ」
あずきと白い餅が何層にも重なったお餅です。
オモニはこのシルトッ作りがとっても上手で、松山でも、韓国人のお年寄り(在日1世の方々)からも太鼓判をおされている名人なのです。
小さいころからオモニが作るのをそばで見てきましたが、一度も自分1人で作ったことがなかったのです。
オモニに正式にきちんと教わりたいと前々から思ってたのですが、なかなかタイミングが合わずで・・・
「オモニ、2日間しかおれんけど、シルトッ教えて!今回習って帰りたい!」
・・・と前日にお願いして・・・
「間に合うかな~」と言いながらも、前準備をバタバタと急いでしてくれました。
このシルトッは韓国人の中でもなかなかおいしく作れる人は少ないのです。
チェサ(祭事)やトルチャンチ(1歳の誕生日)などの行事にも一番のメインのお餅としてでてきます。
まずもち米と普通のお米を一定の割合で混ぜて、洗って干します。
こうして適度に水分を含ませて、適度に乾かしてから粉に挽きます。
それからあずきも一晩水に漬けておきます。
ここまでは、オモニが1人で前準備をしてくれました。
道後温泉から帰ってきた私とオモニは夜遅くに、あずきの下ごしらえをしました。
このくらいの柔らかさまで煮てね、水加減はこれくらいでね、そしてオモニはビールの瓶であずきをつきます。
これが一番使いやすいんよ~ってね。
なんせ米、砂糖、あずきの分量は測ってるけど、まずオモニは計量スプーンを使わない、計量カップも使わない、だからレシピはいつも、オモニの使っているスプーンやコップでだいたいこれくらい・・・ってな感じ・・・
あとでちゃんとレシピおこさなきゃ・・・
あずきはついてからこんな感じにさらさらになるようにね、だから水加減はあれくらいよ。って
フムフム・・・
上出来上出来っとオモニに太鼓判をもらい、今夜はここまでね。
明日の朝蒸すよ~
翌朝早く起きてシルトッ作り本番です。
作り方の工程はいたってシンプルなのですが、体で感覚を覚えることがたくさんあるのです。
奥が深いです。
まずパンジュといってお餅の生地をこねていきます。
水加減こね加減は言葉で説明できません。
でも思い出したのです。
オモニがシルトッを作るたびに、聞いてもない私に必ず「手でこんな感じですくってこうやってかる~く包むようにした時に、これくらい固まってるようでこれくらい離れるこんな感じ・・・」って毎回その感触を伝えてくれたことを・・・
そういえばここんところだけ何度も手で触らせてくれったっけ・・・って
だからオモニ見ててよ。こんな感じやろ?オモニがいつも言ってた感じって・・・
そうそうだいたいそんな感じ、あんた分っとるね・・・って
いよいよ蒸す段階です。
何層も何層も重ねて行きます。
湯気がちゃんと上がってから一段ずつね、その都度湯気の上がり具合覚えてね。
押さえず手つきはこんな感じで、そうそう、もっと・・・そうそう・・・
最後はしっかり目にね。
湯気があがったと思っても最後に真ん中だけ湯気が上がらなくなったりすると失敗よ。
最後の段階で「あ~上出来オモニがうれしくなるくらいあんた初めてなのに大成功よ」って言ってくれました。
もちろん私が1人で作ってみたけど、そばにオモニがいたからできたのよ~
湯気が抜けて型から外し、真ん中のきれいな部分は旧盆の時にアボジ(父)のチェサ(法事)にお供えするように冷凍してきました。
オモニが蒸しなおしてお供えしてくれます。
端っこの部分はまず味見。
とってもおいしくオモニと同じ味に出来上がりました。
シルトッを好きなオモニのお友達がたくさんいるというので、今日は車があるからオモニの配りたい友達のところ回ってあげるよ~っと言うと
出来たて届けられてうれしい~と喜んでいました。
オモニのシルトッ、教わるというよりこれは「伝授」ということなのだろうと言葉の意味を実感したのでした。
松山日記はまだまだつづきますよ~・・・
福岡県太宰府市大佐野
焼肉とコリアンキッチンぽじゃぎ
http://www.yakiniku-pojagi.com
Posted by ぽじゃぎママ at 10:55│Comments(0)
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